技能と技術の実務に活かす問題解決技法基礎講座【12/17-19開催】
IEとは・VEとは・QCとは何か。活用の基礎とヒントを学ぶ
~それぞれの現場で本当の道具として使うためには~
■研修概要■
「ムリ」「ムダ」「ムラ」排除のための改善技法の基本にIE、VE、QCがあります。近ごろでは、ものづくり現場のみならず、事務作業はもちろんのこと、デパート、病院、ホテル、レストランなどのあらゆる産業で広範囲に活用されるようになってきました。
企業の皆様におかれても、工場における経営目的達成のため、各種管理技術の向上に取り組んでおられるこことは存じますが、IE・VE・QCの基本概念を知り、実務改善に役立てることは大変有益です。技能と技術が蓄積された企業活動の問題の捉え方およびその改善の糸口を掴むヒントを学べる本講習会に、是非ご参加ください。
日時
平成24年12月17日(月)~19日(水)(全3回)18時~20時
会場
塩尻インキュベーションプラザ(SIP)
参加費
無料、テキスト代 3,000円(予定)
講師
浅沼 和志氏
独立行政法人国立高等専門学校機構長野工業高等専門学校客員教授・特命教授
日本品質管理学会、日本生体医工学会、電子情報通信学会、計測自動制御学会、日本フラックス成長研究会、などの各会員
★専門分野・得意技術
光デバイス工学・品質管理工学・生産工学
主催
塩尻商工会議所・塩尻中小企業相談所 一般財団法人 塩尻市振興公社
後援
塩尻市
内容の詳細・FAXでのお申込みについては技能と技術の実務に活かす問題解決技法基礎講座 をご覧ください。
募集締切
平成24年12月7日
カリキュラム
■12月17日(月)
「問題の捉え方とIE,VE,QCの概念/課題」:実務事例演習を織り交ぜて進めます。
■12月18日(火)
「問題解決糸口の捉え方 ~IE,VE,QCの勘所~」:実務事例演習を織り交ぜて進めます。
■12月19日(水)
「IE,VE,QCを活用して目指すもの」:実務事例演習を織り交ぜて進めます.
・IE(Industrial Engineering:生産工学/経営工学/産業工学)とは…
IEは、ものづくり現場の作業改善を中心とした、ものの見方・考え方や科学的アプローチ手法の活用法で、良い品物を最少の費用で作り最大の利益を上げる「ものをうまく作る技術」は体系化されて“IE”と呼ばれるようになりました。「作業測定の技法」(例:稼働分析)と「方法改善の技法」(例:動作分析)が、基礎的な2本柱とされています。
前者は、動作研究・作業研究として標準作業・時間の設定を行う道具です。この標準作業・時間がなければ、工場の生産計画が成り立たないばかりか、生産余力があるのか能力オーバーの状況なのかが、わからなくなってしまいます。標準作業・時間は企業の近代的経営には欠かせないものです。後者は、工程を細分化し、それぞれを改善する手法ですが、現在では工場全体を改善する手法がとられつつあります。これらの改善によってコスト削減ができることを経験的に学んだ手法です。
・VE(Value Engineering:価値工学)とは…
最低のライフサイクルコストで必要な機能を確実に達成するための製品とかサービスの機能的研究に注ぐ組織的な活動のことです。
製品やその部品の機能や品質・コストに関する諸要因を現状分析して、消費者の要求する機能を備えた製品を、最小のコストで提供する組織的な改善技法がVE手法です。その製品に求められる機能を確実に最も安く満足させる事です。
・QC(Quality Control:品質管理)とは…
品質保証行為の一部をなすもので、部品やシステムが決められた要求を満たしていることを、前もって確認するための行為のことです。事実を示すデータをもとにして、解析し、正確な判断を下す処理の道具が“QC手法”です。問題解決活動では、やさしいQC手法を徹底して使いこなし、問題の本質をつかむことが何より大切なことです。