|塩尻市の概要|地勢|歴史・文化|市のあゆみ|商業|工業|観光・物産|工業の歴史|
塩尻市は、長野県のほぼ中央に位置し、松本盆地の南端に扇状地形をなしています。
西に北アルプス、鉢盛連峰、東に東山・高ボッチ山、さらに南には中央アルプスの峰々に連なる山並みを背景に、清浄な水と緑に囲まれた歴史のふるさとです。また、本市は日本海にそそぐ信濃川と太平洋にそそぐ天竜川の上流にあり、この水系の奈良井川、田川と小野川が市内を流下しています。
そして、塩尻峠、善知鳥峠(うとうとうげ)、権兵衛峠と鳥居峠は太平洋と日本海への分水嶺です。隣接する市町村は、東の諏訪方面では岡谷市と、南の伊那方面では辰野町・南箕輪村・伊那市、木曽方面では木祖村・木曽町と西は朝日村であり、北は松本市です。
本市は、史跡をはじめ、有形・無形文化財など貴重な遺産が数多く存在しており、国指定の重要文化財が11件、県指定11件、市指定60件があります。
なかでも、日本三大造跡といわれています平出遺跡は、縄文中期からの竪穴式住居址が179か所に及び、公園内の平出考古博物館に出土品が展示されています。また、菖蒲沢遺跡(しょうぶきわいせき)から発掘された日本最大級を誇る「瓦塔(がとう)」も展示されています。
街道に栄えた塩尻宿、郷原宿、本山宿、洗馬宿、贄川宿、奈良井宿は、今一もその面影を残しています。国指定重要文化財の堀内家、小野家、小松家、島崎家、深澤家、手塚家は、本棟造りの雄大さを見せています。近代短歌の潮流といわれます、太田水穂、島木赤彦、若山牧水をはじめ、女流三歌人の若山喜志子、四賀光子、潮みどりは数々の優れた歌を詠み、短歌公園に歌碑が建立され、短歌館には、歌人の遺品が数多く展示されております。
また、毎年開催される「全国短歌フォーラム」は、全国から数多くの歌が寄せられ、全国の歌人の心をときめかせています。
悠久のロマンを誘う平出遺跡